CLANNAD完全クリア


 仕事が代休だったので、一気にクラナドをクリアしてみました。
 前評判と制作期間が凄かったので、派手にズッ転けるのを期待して購入したのですが、意外と面白かったです。
 One→KanonAIRCLANNADと続く、所謂「Key作品」の特徴は、不思議時空+変わり者主人公+アホな子+シリアスを足して掻き回せきる前の偏ったブレンドのシナリオの妙味にありますが、
 Kanon→あまりにご都合主義な「奇跡」に閉口&主人公バカでヒロイン全員アホな子なのでツッコミ役不在で歪に乱れまくるシナリオ。
 AIR→主人公最初無気力+早々に途中退場のため、ヒロインが一人大空転を延々と見せられる。しかも、下手にシリアスぶってて終始アンダー系シナリオでどんどん気力が下がっていく。
 と、前2作が天秤のバランス間違えてOneの偉功がなければ駄目ゲー一直線だったのに、今回は素直に笑えてなぜAIRと同じテーマでココまで違うのかなぁと思っていたら、不思議時空の書かれ方と、馬鹿主人公に対するツッコミ役が居るのがその原因かなぁと。
 不思議時空の登場自体が少ないですし、その正体も割合素直に想像がつきますし、派手なリアクションでツッコミいれてくれるキャラが居ますのでプレイ感覚はOneに近いです。前作であの苦痛だったボケしかない会話の頻度が非常に下がっているのは好印象ですね。

 そんなワケで、Oneが好きだった人にはノスタルジー込みで非常にお勧めできる出来です。
 信者じゃなくてもお勧めできるkey作品が出たことは素直に嬉しいですね。


 追記:レビューサイト(4/28発売欄参照)をいくつか見ましたが、グラフィック欄のところ…
 確かに、『樋口いたるの絵じゃないとkeyじゃない』という意見には同感ですが、この絵、ヘタでしょいろいろいろいろな意味で。