いばらの王 7点



世界に蔓延する石化病に感染した人々は、古城を改築した施設の中で冷凍睡眠についた。
だが彼らが再び目覚めたとき、城は獰猛なモンスターが徘徊する荒れ果てた廃墟と化していた…
奇病による死と凶悪な怪物、二つの死に囲まれた主人公カスミ。
いばらが伝う古城を舞台に、いま、生への脱出劇が始まる!!
(comic1巻裏表紙より)

 ①〜③まで一気読み。
 ↑のあらすじ通り、コールドスリープから目覚めてみれば、トカゲ(竜)系の人食いモンスターが徘徊する世界だったという状況からの脱出劇です。
 もちろん、「石化病」なるものもなんかいろいろと裏がありそうな雰囲気ですな。(4巻でだいたい謎解けるらしいけど)


 ホラー映画に良くある設定で事実そのまんま何ですが、①巻当初の世界の情勢に対する情報の無さがとても良い感じ。
 ③巻まで読み進めても、冷凍睡眠に入ってから何年後の世界なのかもわかりませんよ。


 なかなか絶望感あってよろしいのですが、③巻に出てきた、小型のモンスターが合体して大型モンスターになるってぇのは…いくら突然変異とかって言葉使っても、そんなコトできる生物は、間組体操で巨人を形作る男塾の登場人物だけだろうと思うと、一気にC級テイスト巻が来ちゃってちょっとイヤ。


 しかし、④巻(2004/9月)で世界観のネタバレが出るとなると、⑤〜⑥巻で脱出編って感じですぱっと終わるかなぁ。
 だらだら続かないことを祈りましょう。