ペンギン☆ブラザーズ(1)(2)(3)(4)(5)(椎名あゆみ)

三嶋陽菜が転入した常磐学園の生徒たちは、白と黒の制服のグループに分かれて争っていた。少数派の私服組、グレイとなった陽菜を待ち受けていたのは！？

…設定にすっげぇ無茶があるような気がするのですが。
まぁ、それを言っていると話が進まないので横に置いておくとして。


非常に椎名あゆみ漫画らしい、正面突破好きな真っ向唐竹割り性格の主人公(女性)が男友達と馬鹿をやっている漫画でした。
ただ、一昔前の熱血学園もののように黒制服・白制服の生徒をじわじわ私服組に転属させていくストーリーは、やはり本来のりぼん読者層に対する受けがいまいちだったようで、単行本3巻の時点で強制イベント発動されて仲間集め編は終了し、恋愛編に突入するや連載打ち切り決定。
一巻丸々書き下ろしとなった単行本⑤巻でとりあえずの複線を回収して終了。と、がたがたな終わり方になってしまいました。


話の筋的には、孤立無縁(初期メンバー2名)の状態から妨害工作にめげずにメンバーを勧誘していくストーリーは燃えたんですが…。打ち切り騒動のために作品のストーリーラインが繋がらなくなってしまった不幸な作品です。