萌えよ!戦車学校

KZA2005-09-25

最近は何でも萌やしてしまうのがトレンド(?)なのでこういう本が出てきたと思われがちですが、
実は軍事モノ+萌え絵というのは同人の世界では極々普通の組み合わせだったり。



まぁ、漢の武器に漢の欲望を上乗せして妄想するのは当たり前だしねぇ。



中身はホントに初心者向け。
すっげぇ浅い内容なので、素から興味のない人はともかく(そういう人は買わないと思うけど)
蘊蓄レベルの知識を仕入れるのには結構いいかも。
普通、こういう本だとひたすら戦車やら自走砲やらの写真・スペック・写真・スペックの行進に
なるのですが、この本は浅すぎるが故にMk-I/T-34/パンツァー/レオパルド1&2/M1くらいしか出てきません。
ミリタリーな人から見れば焚書モノの薄さですが、まぁ、超初心者にはここら辺が限界だろうなぁと
納得する部分もあったり。
(ガンダムで言えば、ジオンのMS紹介でザク,グフ,ドム,ゲルググ,ジオングしか載っていないようなモノ)
ただ、やけに気になるのはタイトルと表紙でこれだけ萌え萌え連呼しておきながら、本文200ページ中、
漫画が20ページと構成比で圧倒的に少ない点。
及び、漫画以外の本文は(文体は軽いが)ごく普通の戦車本なので、漫画部分と本文の隔離感が激しいという点ですね。
更に言えば、第一章〜六章の各章の冒頭部に2ページの漫画が挿入される形態なのですが、
その漫画の内容と、その章の内容が全くリンクしていません。
酷いモノになると、「この章はドイツの戦車史を紹介していきます〜」とか漫画の中に台詞があるのに、
それ、前の章で終わっているじゃん。
なんて部分もあります。
なんて言うか、編集不在で、ライターはライターで本文書いて、漫画家は漫画家で漫画を書いて、
一切編集なしで一つにして載っけただけという感じが甚だしいのが惜しいところ。
(値段もこの内容&ページ数で\1,700って何故?って感じですし)
テキストも漫画も及第点なんだけど、そこでかなり評価がダウンしちゃうのが惜しいところかなぁ。