惑星のさみだれ(3) (水上悟志)


(1)巻読んだ時点ではここまでストレートに熱血モノになるとは思っていなかったなぁ。

いや、主人公はクール気取っているだけで結構熱血漢なのは解っていたけど、なぁ。
 
しかし、(3)巻以前は魔法使い打倒後に敵に回る(はず)の仲間の騎士達を主人公が征するイメージが全く湧かなかったけど、今巻で手に入れた"力"のおかげでホラやハッタリじゃなくなってきたなぁ。
また、その力を手に入れたのも仲間からの遺産ってあたりがどこら辺にストーリーを着地させるのかと見物。
 

最年長って事で、この人が纏め役になるのかね。
犬の人に比べると明らかに戦闘力低そうなのがナンだけど…まぁ、犬の人が強すぎたのか。
 
そして(3)でとうとう『獣の騎士団』(生存者)全員集合!!
……大部分が獣じゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
いや、主人公がよりにもよって"カエル"って時点で格好良い"獣"は諦めていたんだけど……

せめて陸棲生物にしろよ!!
海中戦闘では無敵か!! 相手はドロ人形だし。
 
何のかんの言いながらも、全く失速無しに(3)も駆け抜ける勢いは凄い作品ですな。
だけど、この巻で一気に登場人物が増えたため、長丁場モノの様相を呈してきたのがちと気になるところ。
中短編が得意な人だと思うんだけどなぁ。
まぁ、新規キャラの紹介もなく(4)でいきなり獣の騎士団壊滅とかって話の流れに持って行きかねない作者さんだからなぁ。