恋する乙女と守護の楯 (AxL)


可及的速やかに、女装し女子校へと潜入、対象を護衛せよ――!!
 
アイギス』の特殊要人護衛課に所属する新人エージェント・如月修史。
その小さな体躯からは想像もつかない驚くべき運動神経で、これまで、幾人もの要人護衛を成功させた成長株である。
そんな修史に下った、新たな護衛任務は……なんと、女装して全寮制女子校に潜入し、女学生として生活しながら、対象を護衛せよ――という、無茶すぎる内容だった。
 
「ムリですって! つーかムリだ! 俺、男ですってば!」
慌てふためく修史の肩を、彼の上司は優しく叩く。
「大丈夫、お前ならきっとやれる。だってこんなにカワイイし。よしよし」
 
そう。修史は小さな体躯だけでなく、中性的な顔立ちに、トーンの高い声の持ち主。
一見するとボーイッシュな女の子にも見えなくはない。嫌がる修史を無理やり、現場へと投入するアイギス
そして修史は出会う。護衛対象となる女の子たちに……。
 
決して、自分の正体がバレてはいけない。
決して、自分が男だと悟られてはいけない。
そして、護衛対象を護り抜かなければならない。
 
女学生『山田妙子(通称タエちゃん)』として潜入した修史を待ち受けていたのは、禁断の花の園。全てが女子で多い尽くされた、綺羅の空間。
既に学園へと潜入している同業者と、敵のエージェントが入り乱れ、学園には、スリリングな毎日が溢れかえっていた。
 
時には文化祭、時には調理実習と女学生らしい生活を送りつつ……。
毎日の女装に気合を入れ、修史は日々、護衛対象となる女の子たちを見守り続ける。
果たして修史は、彼女たちを護りきることができるのか……?
如月修史(女装ネーム:山田妙子)と女の子たちとの、奇妙な学生生活が始まろうとしていた。

キャラとかはこちら参照。
まぁ、極々ニッチな市場としてエロゲ界の片隅に存在している女装主人公ものの最新作。
最近では『おとボク』のおかげで以前とは比べものにならないくらいに知名度が上がってきているジャンルだけどナー。
 
コメディとして終始笑わせてもらった。
女装モノのお約束はしっかり踏まえているし、主人公は熱いし、文句のない出来。
ただ、女装お姉様モノなら『おとボク』、全寮制お嬢様モノなら『かにしの』と、それぞれ極北の作品があるからなぁ。そこで★ひとつ。