神太刀女(1) (タスクオーナ/爲我井徹)


高校生の琢磨には、忘れられない不思議な記憶があった。
幼い頃、自宅にいた謎の女性に触れた途端、なぜか右手が切れてしまったことだ。
今でも掌には、その傷跡が、生々しく残っていた。
ある日、琢磨は、中学生の少女・はがねと、体格のいい男との果たし合いを目撃する。
はがねを助けようと思わず進み出ると、かつて琢磨を斬った謎の美女・無名が現れ、刀の姿に――。
女性の姿になる刀「神太刀女」と、その主となった琢磨の成長を描いた剣戟幻想譚、第1巻が発売!

まぁ、↑な感じ。
(1)の時点では、主人公の神太刀女解放→敵(邪刀)登場→撃破→俺たちの戦いは(略で終わっているので、大きく流れを見ると、まぁ無難な線で構成されているストーリー回しだなぁと。
問題は、細かいストーリーの方。
いちいち言い回しが遠回りしすぎ&コマを無駄に使いすぎ(贅沢なコマの使い方としては『エマ』なんてコマを使いたい放題ですが、あれは贅沢な使い方であって無駄な使い方ではないし)でやたらと読みにくい。
最近の漫画家さんらしく、絵はそれなりなので余計にストーリーの鈍重さが気になるんだよな。これ。
 
あと、帯の書評が奈須きのこの時点で予感はしていたんですが、コマ割り/構図/キャラ外見造形が悉く型月同人なのもなぁ。
イメージ的に、商業誌に載っている良くできた同人誌って感じかなぁ。
「あとちょっとここを弄ればもの凄くすっきりするのに」とかって部分が多くて、編集チェック(いや受けているだろうけど)素通しって感覚。
 
追記。
主人公は右手側の少女ではありません。歴とした男。
だーまーさーれーたー