世界で一番NGな恋 (HERMIT) 天城夏夜クリア


愛を失い、職を失い、希望を失い、ついでに若さも失いかけてる主人公・芳村理(28)は、やけ酒とばかりにスナックでなけなしの金を使い果たし、路上をさまよっていた。
 
そんな時、お店の売れっ子らしくたくさんの上客に囲まれていた女性に、いきなり声をかけられ、優しく励まされる。
 
運命を感じた彼は、決死の覚悟で年上のひと、穂香に告白することを決意するが……
 
『困ったことがあったらいつでも訪ねてきてくださいね』
 
実はアパートを経営しているという彼女に、そんな言葉とともに告げられた住所を尋ねてみれば、テラスハウス陽の坂とは名ばかりのオンボロ長屋。
しかも、彼を出迎えたのは、穂香とは親子ほども歳の離れた……というか実の娘の美都子(身長144cm)だった。
 
なぜなら運命を感じたはずの穂香は、娘におんぼろアパートと奇妙な住人だけを残して、他の男と駆け落ちをしてしまっていたから。
 
こうして、高身長・高学歴・無収入なリストラ青年(本人談)と、頑張り屋で健気だけどちびっこ(本人は否定)な少女との、凸凹な一つ屋根の下での生活が始まった。
 
奇妙な住民たちのペースに巻き込まれ、ただでさえ気が休まることのない毎日に加え、
再就職先の同僚には何故か大胆に迫られ、
隣のお嬢様には何故か暗躍され、
そして美都子の担任教師にいたっては何故か……黒ストで。
 
不幸に骨まで愛された主人公の明日は果たして……

最初にこの企画を聞いたときには、流石に駄目人間が主人公じゃ駄目だろ…いくら丸戸氏でも。と思い、
発売後も「ツカミだと思ったらホントに駄目人間だw」という評判で、余計に駄目だろう…と思って放っておいた作品。
 
いや、いざプレイ開始してみたら、やたらと面白いんですが。
主人公、何をやっても駄目な人間だと思っていたら、何でも出来るんだけどお人好しと不運の為に何でも成功しない人間なのね。
 

つわけで、一人目クリア。
駄目人間と駄目人間好きのぐだぐだかつニヤニヤなシナリオでした。
最後のどんでん返しは笑った。