とっぱら 〜ざしきわらしのはなし〜 (キャラメルBOX)


「おはようございます」
朝。俺を起こしてくれたのは、母親でもなく、妹でもなく、幼馴染みでもなく、天使でもなく異世界からの使いでもない――
影女だった。
 
――影女?
話を聞くと、独り身の男の家に現れ、押しかけ女房よろしく世話を焼いてくれる妖怪らしい。
……いや、余計なお世話なんだが。
 
そう――俺は、妖怪にはうんざりしていた。なまじ見えるばっかりに、あんなことになったのだから……。
しかも、それで話は終わらなかった。
そんな俺の混乱が冷めやらぬうちに、疫病神まで現れやがった。
……よりにもよって、疫病神かよ。
 
俺は、ふつうの生活がしたいだけなのに……。
どうやら俺は、こいつらから逃れられない運命にあるらしい。
――やれやれ。

紹介
まさかの2作続けてキャラメルBOX
うつりぎ七恋天気あめ』と『ボクの手の中の楽園』という駄目駄目作品と超微妙作品に挟まれていたため、買ったこと自体をすっかり忘れていたのですが、米国に持ってきた中に入っていたので毒を喰らわばの精神で特攻。
…なにこの田舎感溢れる作品は。
1周目で約4-6時間。2周目以降は共通テキストすっ飛ばして約2時間というお手軽容量ですが、ストーリーの平坦具合とノンビリ感が洒落にならねぇ。
とりあえず私のところにも現れてくれないか影女。
出現条件は完璧に満たしているのに!!!
確率か!? 確率の壁なのか!!?
 
一歩間違うとインパクトのある作品に飲み込まれて目立たないというか私も事実忘れていたりするのですがそう言う作品になるんだけど、ツボに填るとホント面白いよねぇ。こういうヒーリング系
これが正規ラインから出てきたモノなら安心してられるんだけどねぇ。
キャラメルBOX『いちご味』ってことは、完全に外部制作のゲーム何だろうけど、キャラメルBOXプライベートブランド始めるのかね。
とりあえず、大きく売れはしないだろうけど(それ超重要)、とても良い作品なのでこれで手切れせずに継続してソフトを出して欲しいものですな。
こういうのって、昔はD.O.が出していたんだけど、めっきり名前を聞かなくなっていたからなぁ。