トランジスタ・ティーセット(2) (春野友矢)


 


世界的に注目されている「秋葉原」だが、旧来のパーツ屋街である「秋葉原無線商店街」は、すっかり斜陽で客足もさっぱり。
 
そんな商店街の中で、祖父の店を継いだ半田すず、その幼なじみでメイドのみどり、すずの友人のさいりといった少女たちの、時に騒々しく、時にまったりした日々の生活を描く作品。

秋葉原が舞台というと、大抵はアニメ/フィギュア/メイド喫茶辺りにフォーカスを当てた作品が多くなるのですが、この作品の主人公はアンチ萌え派で電子工作系なのが今や希少価値を持つという…
昔は『電気街』だったんだけどなぁ。
全体的に見ると、↑の煽り文でも書かれているように、電子工作趣味の女子高生兼部品屋店長の主人公の日常をまったりユルく書いた作品。
背景とかで(主張せず)実際の秋葉原の風景を多用しているので、それが解るひとは面白いんだろうなぁと。
反面、秋葉原をあまりぶらついたことのない人にとってはただのユル漫画の為、訴求力がかなり半減してしまうのがなんとも。