きっと、澄みわたる朝色よりも、 (propeller)


 


崇笹丸には、昔離れ離れになった、仲良しの三人の仲間がいた。
その名を「四君子」。
それから幾年が過ぎ、芸術家志望の霊峰、夢見鳥学園で再び出会うことが出来た。
それも同じクラス、そして、「四君子」しかいないクラス、"赤組"で。
 
しかし、時間が四人の心に距離を作ってしまった。
笹丸はただ信じた、再び四人で「四君子」であるといえる日々が来ることを。
それを信じて夢見鳥学園の文化祭、通称「彩生祭」(あやなしさい)で作品を作ることにした。
 
その作品の条件は、クラス毎に提出すること、そして、それぞれのクラスの色、つまり赤をテーマとすることだった。
 
笹丸は誓った、"あり得ない事をなし遂げてみせる"と。

紹介
出してくる作品がみんな面白いのに、作品数自体が少ないというpropellerの最新作。
帰国した時のゴタゴタで積みっぱなしだったんだがな!!
 
↑の前説から、『てのひらを、たいように─』系の幼馴染モノだと思っていたのですが、幼馴染モノ6割+伝記4割でした。
最初は主人公の性格が鈍感&消極的にも程があると思っていましたが、なんか開き直ったらひたすらゴリ押ししていくタイプで評価が急反転。
propellerの主人公は一度目標を決めると揺るがないのが良いところだよなぁ。
 
なんか、途中の転換っぷりで『いつか、届く、あの空に。 』を思い出すなぁと思っていたら、シナリオライターさんが共通ですか。
田舎モノのはずなのに、いきなり北欧神話の主神業のオーディンさんご自身が登場する電波っぷりは強く印象に残ってました。