はじめてのおく (1)〜(6) (藤木俊)




ごく普通の女子高校生・渡恭子は高校1年生の春のある日の朝、突然得体の知れない男に改造されそうになる。
危機一髪で難を逃れたキョーコだったが、その男はキョーコも長らくその存在を知らなかった従兄弟・阿久野ジローだった。
おまけに、彼の一家は世界征服を狙っていたこともある「悪の組織」なのだという。
ジローは組織が正義の人達によって壊滅させられたため、姉のエーコと共に渡家に居候することとなるのであった。
キョーコの受難の日々の始まりである。

こわしや我聞の最終巻の感想書いたのが2006/01/31なので、ほぼ4年半振りにここで取り上げることに。
1巻読んで、その頃の連載分までは漫画喫茶でフォローした記憶があるけど、そのまま放置しっぱなしでここまで来ていたわけですが、改めて読んでみるとかなり良い出来。
読み始めたときは『サンレッド』見たいなヌルい正義の味方vs悪の組織モノで行くのかなぁと思っていましたが、蓋を開けてみれば見事なホームコメディ路線で纏まった模様。
ストーリーと言うほど真の通った話ではなく、基本、世間知らずの主人公がバカをやり、悪友が油を注ぎ、ヒロインがツッコミをいれるという今となっては古い形の作品の印象を受けますが、最近は逆にこういう普通に面白い漫画があまりないのも事実なんだよねぇ。
ある意味、非常にサンデーらしい作品。