フレイム王国興亡記 評価:☆☆★★★ 期待度:☆☆★★★


 通勤途上で買ったコーヒー片手に、気付いたら異世界トリップしていました。

『えっと……私、別に勇者でもなんでもないんですけど……』

 ただのリーマンだった主人公、『松代浩太』がトリップした先は中世ヨーロッパ『風』の異世界
 魔王は不在、悪の帝国は開店休業、宇宙の法則を乱す憎いアンチクショウはモノガタリの中の人。
 そんな平和な大陸、『オルケナ大陸』で、浩太に忍び寄る魔の手……そう、赤字国債
 暴落する株価、通貨崩壊と共に起こる債務不履行の嵐、デリバティブの失敗に、保守本流の元老・元勲達による狡いイヤガラセ、さらには飢饉や戦争まで。
 魔王以上の強敵に、持ち前の知恵と勇気で立ち向かえ、浩太!
 
 
 ……君は今、歴史の証人になる

書籍化されるというので読み始め。66話まで。
↑の前説見る限り面白そうなんだけど…だけど…ほぼ経済戦やってないやんこれ。
ぶっちゃけ、銀行知識はともかく、キャラの回し方に難がありすぎなんだろうなぁこの人。
序盤の登場人物が少ないときは面白く回せてるのに、中盤で舞台の範囲が拡大(一零細地方都市の経営が軌道に乗ってきて他国との外交の必要が)した辺りからなんて言うか、新キャラ登場させて、持て余してそのキャラをフェードアウトさせるためにまた別の新キャラを登場させて、また持て余して…をひたすら繰り返している印象。
 
これが、テンプレ最低モノのチートファンタジーなら、河岸を変えるって言う方法で無理矢理に登場人物をガラポン出来るんだけどねぇ。
 
まぁ、糸の切れた蛸みたいに飛んで行ってるストーリーをきちんと再編できる編集が付けば、少人数でまわすシーンは面白いので期待出来るとは思うんだけど…オーバーラップ文庫はちゃんと各作家に担当付けるのかなぁ。
 
あと、現時点で最新話まで読み終わってから文庫版のページ見たけど、キャラが若すぎるというか何というか、登場人物に20歳以下って居ないはずなんだがなぁ…