トリコロ(作:海藍)

KZA2004-06-08

いっぱい笑って、ちょっぴり泣いて。
――海藍が贈る、4コマの未来。
新しい家族ができました。
(第1巻帯より転載)


昨日の聖カトレア幼稚園は面白みがなかった。
と言うわけで、最近の4コマでは一押しのトリコロに登場してもらうわけですが。


系統としては「あずまんが」の直径。ほのぼの日常投影系。
基本的にヒロインの八重と同居人の多汰美,真紀子のレギュラーメンバーと、クラスメイトの「にわ」,八重の母親などのゲストメンバーで、毎回毎回「風ひいた〜」だの「懸賞当たった〜」だのの無茶苦茶アットホームな雰囲気でストーリーが進みます。


この作者の上手いところは、毎月毎月の話に共通の「お題」があり、その月の4コマ全部トータルで一つの話になっているんですよね。
4コマ漫画の一つ一つでオチがあり、60コマで1話の漫画としても読めるんです。
登場人物の描き分けが上手くできていないなど、欠点もあるんですが、この作品全体に流れる優しい雰囲気は和むこと和むこと。


当初、めぼしい漫画家が存在しなかった漫画タイムきららをここまで引っ張ってきた牽引力となった傑作なので、読んだことないなら読むことを推奨。
(もっとも、作者さんはその無理が祟って、連載作家さんが育ってきた今はダウン中みたいですが…)