わたしたちの田村くん(1)読破。

KZA2005-10-26


故郷の星に、帰ること
−それが私の進路希望。
松澤小巻、十五歳。
私の家は月にあるから、いつもここからこうして見上げて、うさぎの耳で電波を受信。
迎えのロケットが来るそのときまで、私はここで、待っているだけ。



だけどクラスでたった一人、田村くんだけが、私に話しかけてくれる。
朝のマラソン待ち伏せしてるし、私をずっと見ているし、私のことを聞きたがる。
そんな男の子は田村くんが初めてで、いつも私は困ってしまう。
困ってしまう私を見ても、田村くんは許してくれない。



それが、私の田村くん。



相馬広香、十五歳。
みんなみんな、気に食わない。
近寄らないで。話しかけないで。あっちに行って。ほっといて。
友達なんかいらないし、味方なんか死んでもいらない。
とにかくあたしは、一人でいたいの。



だけど田村だけは別。
後ろの席に座ってる、性格の悪そうな意地悪男。
あたしの心を覗き見するみたいな、デリカシーゼロの根暗男。
あたしのことを怖がらない、ほとんどこの世に一人の男。
そんな田村なんかのことが、あたしは気になって仕方がなくて、胸が痛くて、苦しくなる。



それが、あたしのばか田村。

えー、冒頭のカラーでの語り(↑)で一発轟沈でした。
ツンデレラブコメとの煽りで購入したのですが、第一巻を読む限りはツンデレ分はほぼなし。
↑の文で解るとおり、ひたすら身悶えしてごろごろ転がりまくれる出来です。

そして、一人の主人公が二人のヒロインに対して両面待ちどころか両方とも上がっちゃったところで「つづく」なワケですが(汗)
…エー、2巻は修羅場?
続きが「君が望む永遠」になるのか「フタコイ」になるのか、怖くて2巻を読めないよ〜
(「君のぞ」の主人公の第1部→2部でのヘタレストへの華麗なる転身は、悪夢の記憶のトップクラス…)
(他に似たようなモノとして、「うしおととら」→「(最近の)からくりサーカス」が上げられます。見てらんない)


作者さんは某所ライターをやっていた経験があるそうですが…(珍しく)未プレイなんだよなぁ。このゲーム。