クビキリサイクル-青色サヴァンと戯れ言遣い-(西尾維新/講談社ノベルス)

KZA2006-02-10


絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!
工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(くなぎさとも)(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い(ざれごとづかい)」」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか?
新青春エンタの傑作、ここに誕生!第23回メフィスト賞受賞作。

なんてクドイ文体だ、と。
↑の紹介文や、要約するとミステリーor推理モノの範中なんでしょうが、全文章量の70%-80%が「戯言」で占められているのが最大の特徴であり圧倒的。
勿論、「戯言」なんで事件解決に役立ちません。
ストーリーを要点だけで展開すれば圧縮率99%になるんじゃないですかね? この作品。


つまり、この作品は主人公「いーちゃん」の戯言をひたすら読み綴る話であり、孤島とか密室とか首なし死体やらは戯言を展開するための舞台装置でしかないわけで。
実際、トリックは単純だしなぁ。
ファウスト連載で「戯言遣い」しか言うから、てっきり言魂系能力者かとか思っていたら、ホントに戯言言うだけの主人公だったのが意外というか何というか。
恐らく、新品で続刊を買う事はないでしょう。
秋葉原帰りとかで、古本屋で見つけたら時間潰しに買うってレベルかなぁ。


立ち読みで最初の20ページくらい読み、続きが気になったらレジカウンターへ。合わないようだったら以後このシリーズの事は忘れるが吉かと。
私の場合は日本から送ってもらったんで、中身確認する事が出来なかったんだよなぁ