もしも明日が晴れならば(ぱれっと)クリア。

KZA2006-04-04


主人公、鳩羽一樹にとって、野乃崎秋穂はかけがえのない人だった。
ずっと、家族同然に暮らしていた居候の女の子。
夏のはじめに告白をして、一樹の恋人になってくれた女の子。
これからずっと、幸せな思い出を築き上げていく予定だったのだ。



だが、そんな彼女は病に倒れ、あっけなくこの世を去ってしまう。
その出来事はあまりに突然で、居なくなった少女はあまりに大きな場所を占めていて…
残された者達は、泣くことさえも忘れて、ただ途方に暮れるばかりである。



それから数ヶ月の月日が流れ、彼らがようやく立ち直りかけた季節…
秋穂は何の前触れもなく、この世に舞い戻ってくる。
『思い残すことがあったから』
そんな言葉と共に微笑む、ひとりのゆうれいとして。

年に何作かコンスタントに出続けている割にブームになるわけでも無し、かといって先細りの上に絶滅するわけでも無し…の幽霊もの。
幽霊ものってあんまり好みじゃないんですよね。(大好きですが)
いやね。幽霊シナリオって、結局はどう踏ん切りつけるかって話じゃないですか。
しかも、↑の設定だと既に死体は蛇尾にふされているわけで、復活の可能性もほぼ零。
最後が別離or転生ってオチが分かり切っているのに、わざわざ鬱になる事もあるまいと購入はしたけど回避していたんですが、なかなか評判が良かったので封印解除。
…なんつーか、前向きな幽霊ですな。ヒロイン。
主人公の優柔不断ッぷりは某人造人間のパイロット並みなんですが、その主人公をぐいぐい引っ張っていくパワフルさに脱帽。
このまま主人公が寿命を迎えるまで添い遂げることを期待していたのですが…(涙



とまぁ、ヒロインに始まってヒロインに終わる話。主人公は刺身のツマ。
なので、メインヒロインのシナリオだけクリアして封印と相成りました。
いや、だってね。主人公とヒロインの関係考えると他のキャラのシナリオに行く理由が何もないのよ。主人公がどこかから毒電波を受信でもしない限り。




しかし、このメンバーの作品を『スルタン』『DMF』『もしも明日が晴れならば』とやってきたけど、悉くメインヒロインを最初にクリアして封印しているのな。