車輪の国、向日葵の少女 (あかべえそふとつぅ) クリア。


初夏。

罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。

罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指す主人公・森田賢一は、

その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。

『1日が12時間しかない』『大人になれない』などといった義務を負う少女たちと学園生活を送るが、

『恋愛できない』少女・夏咲と出会ってから、賢一の歯車が狂いだす。

崖にひっそりと建てられた自分の墓、山間洞窟に隠された父親の遺産が次々と賢一を追い詰めた。

贖罪を問われた男が見た、車輪の国の真実とは……。

重厚な世界観を軽妙なタッチで描いた、感動のヒューマンドラマ。

だ、ダマサレター!!!


舞台は日本の田舎町っぽいパラレルワールド
犯罪者に対する刑罰として、逮捕・留置ではなく罪の重さに見合った義務を課す社会。(義務に違反すれば即処刑)
そんな危うい社会に精神的に不安定で危うい主人公という組み合わせで『クロスチャンネル』を連想し、途中まではその通りだと思っていたのですが起承転結の転の部分である第5章が始まるなり↑の叫び声を上げる羽目に。


勿論、コレは絶讃の叫び声です。
序盤からこれ見よがしなフラグを立てまくっていたのを認識しながら、そのフラグを叙述トリックで明後日の方向に勘違いさせるように認識を誘導され、たった数行でフラグの内容を文字通り反転させられたんでは↑みたいに言うしかないわけで。


クロスチャンネルだと思っていたらEver17だったってオチでした。
Ever17も非常にネタバラシの時の(私の)フラグ認識の反転に震えが来た名作ですが、それだけに一回ネタを知ってしまうと確認のために2回目をプレイしたあとは再プレイする気にならなくて「もう一回記憶なくして再プレイしてぇ」とか言っていたわけですが、まさかもう一回同種の震えを体験できるとは。


というわけで文句なく名作。
このソフトハウス第一作の魂響〜たまゆら〜はPS版移植の際に全シナリオ書き直したってくらいの天下に轟く大駄作だったわけですが、次がコレって言うのがすげぇ。