SHUFFLE! -DAYS IN THE BLOOM- (1)〜(6) (日下皓) 完結


10年前、後に『開門』と呼ばれるとある遺跡から発見された2つの扉の解放により、神族の住む『神界』 魔族の住む『魔界』と呼ばれる2つの世界が人間が住まう『人間界』と繋がった。
これにより三種族との交流が始まり、やがて共存という形で2世界の住人たちが人間界へと移り住むようになる。

主人公土見稟は三種族が共に通う国立バーベナ学園のごく平凡な学生である。幼い頃に両親を喪うも、幼馴染であり学園のアイドルでもある女の子と一つ屋根の下で暮らしているという、羨まれつつもそこそこ平穏な学園生活を送っていた。
だがそのささやかな平穏は2人の女の子の登場により破られてしまう。

ある日突然に学園へとやってきた2人の美少女転校生。そしてその父親であると名乗る2人の男。
彼らはそれぞれ自分が『神王』と『魔王』であり、転校生2人は神界と魔界のプリンセスであると宣言する。
その発言に衝撃に包まれるクラスだったが、更に追い討ちをかけるように2人の王は言った。
「2人は幼い頃に土見稟と出会い、以来ずっと慕い続けてきた。土見稟は2人の許婚候補に選ばれ、どちらかの娘を選んでくれた暁には次期王にしよう」と。

稟は今までの日常と平穏は崩壊したと悟り、内心で今後の出来事に期待と不安を抱きつつも、かくして波乱万丈に満ちた物語の幕は上がるのであった。Wikipediaから。

設定で駄目だと言う人は駄目でしょうが、↑の設定を素直に納得するのならこの漫画版は面白い。
アニメ版は亜沙先輩。アフターシナリオではネリネと楓がヒロインとなっていて、設定上ダブルヒロインでありながら常に影の身だったシア寄りのストーリーというのが驚き。
いや、このまま堕ちていくだけなのかと。

ゲーム→アニメ(1期)→ゲーム(FD)→アニメ(2期)と、原作ゲームの市場自体が長く続いたためか、この手の漫画の中では無茶苦茶長い連載期間のために尺の寸詰まりやシナリオのワープなどを起こさなくて済んだってことの勝利だよなぁ。
流石に、3ヶ月とか半年とかしかアニメ化市場が無くて書き捨て御免じゃ、どんな漫画家だってストーリー漫画としてはまともなものは作れないよなぁ。(同人誌的に一瞬芸で強引に場を繋ぐだけの作品ならともかく)