サンダー大王(1)(2) (横山光輝)


…本屋で他に買うものがなかったので購入。
wikipedia曰く>横山の生前時、「私の納得できる最善の出来ではない」という理由で、単行本化されない作品が多数あり、多くのファンを焦らせた。横山の死後は『ジャイアントロボ』等々、これらの作品が相次いで単行本化されている。だそうで。
作者公認のイマイチ作品なだけあって、今読んでもイマイチ。
全体的な流れとしては、実はアトランティス人は地下に潜って最近まで繁栄していたのだが、急な大地震により壊滅。
生き残ったのは一人の少年とアトランティスの守護神、サンダー大王だけだった。
その後しばらくは地下で潜伏生活を送っていたのだが、ある盗掘者にサンダー大王のコントローラーである黄金のスカラベを奪われてしまう。
少年はサンダー大王を取り戻すべく、死の砂漠を渡ることになるのだった…
てな感じで1話が始まります。
まぁ、結構簡単に取り戻せるんだけどね。
古典も古典なんで、こういう言い方していいのか解らないけど、とにかくストーリーが行き当たりばったり。
例1↓
サンダー大王は強いらしい→よし、我が国の○○が最強ということを、サンダー大王を倒して証明してくれる!!→サンダー大王が出てこなければ東京を空爆するぞ!!
普通に国際問題ですから!!
強いとか弱い以前の問題です。
 
例2
サンダー大王を我が悪の組織で接収すれば、世界制覇など楽勝だ!!→大人しくサンダー大王を寄越せ! このメドゥサは全てにおいてサンダー大王を上回っているのだ!!
サンダー大王いらないじゃん!!
しかも量産してるし。
 
などなど、今の視点から見るとどこからツッコンでいいものやら。
アトランティス人とかサンダー大王が負けると自爆装置(水爆)で地球ごと木っ端微塵とか、後の傑作の設定がちらほら見受けられるので、ある意味、それらの習作といえるのかなぁ。
 
まぁ、新規に期待して読むのはちと苦しいですが、横山光輝全制覇を目指すなら読んでおくべきでしょうな。知名度は皆無だけど。