Purely 〜その狭い青空を見上げて〜 (RUNE)


この町の小さな空が見届けてきたものは、それぞれの夢と、それぞれの結末――。
 
この町の空は狭い。秋の深かまりとともに高く遠ざかる空を見ていると、それが強く実感できた。
ここは相州香々山、星河原温泉郷。ふたつの山脈にいだかれた、わずかな渓谷の底に広がる町。
 
温泉旅館の跡取り息子でもある墨崎優哉は、かつてのクラスメイトから廃部寸前となった「温泉部」の復興を頼まれる。
部長は、翠川悠。温泉部の存続に情熱を燃やしている熱血少女。ちょっとはた迷惑な善意の暴走特急
部員はひとり。葛城恋鳥。いつも冷静、無口なマイペース少女。なぜか、優哉を敵視している。
 
そして優哉の幼なじみ、秋里愛歌。同い年ながら、お姉さん役を自称する少女。
彼女も復興運動に巻き込まれ、せわしない日々を送ることになる。
 
あまり乗り気でないまま、温泉部への協力を続ける優哉。
そんなある日、優哉は実家の温泉旅館で儚げな少女と出会う。
 
「シュクヤ……?」
 
知らない名前で彼を呼ぶ、長い黒髪の少女。
優哉はその澄んだ瞳に引き込まれる想いだった。
 
この出会いをきっかけに――
一度は紅葉を忘れた楓が、再びその身を、紅く、紅く焦がしていく。

RUNEのブランドイメージはロリゲー専門というモノしかなかったので、評判のすこぶるよろしかった『初恋』『Riccote〜アルペンブルの歌姫〜』、デモムービー買いの『ナイトウィザード』くらいしか買ってなく、更に買うタイミングも評判を聞いてからなのでずいぶんと遅いタイミングで購入していたのですが、このゲームだけは速攻で購入。
というか、ヘッドホン以来のAmazonお急ぎ便つかっちまったぜ。と。
いやね。これ↓の最初のフレーズだけで購入決意ですよ!!

我ながら幽霊モノ好きだよなぁ。
あまり数は買っていないけど、今までのRUNEゲーはどれも面白かったので出来自体も心配はしていなかったんですが、オールクリアしてみても面白かったですな。
ただ、萌えゲ成分と泣きゲ成分を無難にミックスして仕上げているので、その手のゲームばっかりやっている人は食傷気味になるだろうし、全くこのテの文化を知らない人は何処が面白いのか解らないだろうしでちょっと狙い所がずれた気がする。
新チームで再結成第1弾ということで、無難に仕上げたんだろうけどなぁ。
次の作品じゃあ↓こんなの出てくるし。

 
真面目にレビューすれば、温泉部の設定が完全に設定倒れだったり、最後はお約束でもいいからさぁ…とか色々と言いたいところもあるけど、最初からB級狙いで行くなら買いですな。
 
追記。
ゲームクリアしてから見たんだけど、デモムービーに大爆笑。
モトネタは言わずとしれた銀英伝の双璧なんだけどね。