DXFファイルのバージョン変換

2D-CADでの事実上の汎用記録形式としてDXFと言うものがあります。
→wikipedia"DXF"
まぁ、要はワープロソフトでのtxtファイルとか画像編集ソフトでのbmp形式みたいなものですな。
 
元々はAutoCADというCADソフト上でのVer違い間で図面をやり取りするための方式だったのですが、仕様が公開されている&データ形式がtxtファイルの拡張子を変更しているだけなのでバイナリ式と違って読み込めないという不具合が出にくいため、対応CADはほぼ100%近くになっている記録形式です。
 
……だけど、実はDXFの仕様もR3〜R15まであって、下位互換性がない(AutoCAD LT95はR12までの読み込みまでしか対応してない)と言うことが案外知られていなかったりするんだこれが。
DXF_R3形式だろうがDXF_R15形式だろうが、拡張子はおんなじ.dxfだもんなぁ。
そして、案の定、先日父親が取引先からの図面が読めないと言ってきましたよ orz。
未だにAutoCAD LT 95なんて12年前のCADソフト使っている父親も父親なんだけど、取引先にこれこれこういうワケでR12のdxfで送ってくださいとメール打ったら
dxfにそんなバージョン違いなんてあるの??
あ る ん だ よ ! !
まぁ、この後に詳しく聞いてみたら、あちらの会社で使っているCADは「DXF」の書き出ししかできないらしいけど。(どうやらR14形式を問答無用で吐き出す機能しかない模様)
 
前説ここまで。
 
そんなわけで、dxfファイルのバージョンをR14→R12にダウンコンバートしなくてはならなくなったわけですが、今回は
AR-CADというソフトを使いました。
フリーで対応形式が豊富でDXFの保存をR12とR14の選択で決め打ちできるという機能が便利。
読み込んでR12形式で保存し直すだけなんですがね。
たったこれだけのことができる他のフリーソフトがないというのがなんだかなぁという状況。
dxf形式を読み込めるフリーCADはたくさんあるんだけど、独自形式以外のファイル形式で保存するにはPRO版を購入くださいばっかりでなぁ。
フリー2D-CADの雄、JW_CADですらDXFの読み込みしか対応してないんだぜ?
 
追記。
2D-CADの汎用データ形式にDXFがあるならば、3D-CADにはIGES形式があります。
こっちに至っては、同じソフトでもUNIX版とWINDOWS版で同じIGESファイルなのに互換性がないという……