Piaキャロットへようこそ! ! G.P. (カクテル・ソフト)


新しいサービスや、商品の模索を目的に、学生のみによって運営されるこの街。学園特区、『私立水萌学園』。
その参加企業の中に、ファミレスチェーン「Piaキャロット」があった。
主人公「鴨下大翔(かもしたひろと)」は、「Piaキャロット」8号店でウェイターのバイトをゲットするが、バイト初日でガス爆発!一命は取り留めたものの、せっかくのバイト先が木っ端微塵になった上、多額の賠償の話が持ち上がる。
不幸な境遇に自暴自棄になる主人公。そこへ突然、仮面のウェイトレスが現れる。
彼女の助言により、新規オープンする「Piaキャロット学園特区支店」の店長に、主人公は就任する。
やってきた学園特区で出会うのは、幼なじみにロリ姉御、クラスメイトの眼鏡っ娘にやさしい先輩や可愛い後輩。
一癖も二癖もある彼女たちをウェイトレスに迎え、一緒に働くうちに、次々起こるトラブルと女の子とのトラブルで、学園生活と「Piaキャロット」は大忙しになるのであった。

Piaキャロシリーズは今まで全制覇していて、前作のG.O.はとてもとても大好きだったので大きい期待と共に購入。
まぁ、正直、G.O.の一般的な評判はあまり良くなかったというかオーソドックスに纏めすぎていて、昨今の各属性に向かってひたすら先鋭化しているゲームと比べると没入度は低かったなぁという事実も解ってはいるので今回もあんまり評判にはならないんだろうなぁと思ってはいたわけですが。
 
プレイ開始して小一時間後。

(;゚Д゚) (゚Д゚;) (;つД⊂)ゴシゴシ (゚Д゚)え?
デストローイ!?? Σ(゚д゚;)
つか、 何 で ロ ボ な ん だ よ ! !

8号店をガス爆発で全壊させた主人公が借金返済のために働いているって言う設定の店舗をギャグシーンのために半壊させるなよ。
しかも一 日 か か ら ず に 完 全 に 修 復 可 能なのかよ。店舗。
だったら8号店も一晩寝たら直るだろうし、修理費もかからないだろ。
 
1の頃は家業の手伝いで長期休みが全部潰れる主人公という、表にシンパシーを感じる設定から始まり、とりあえずG.O.までは現代日本が舞台だったと思っていたのに今回はどうやらファンタジー世界らしいです。
いやぁ。『仮面のウェイトレス』とか『二足歩行するウサギ』とか『学園特区(地上蓬來学園)』とか今までのシリーズの土台とファンを全力で投げ捨てているキーワード満載な序盤のストーリーを必死の気が付かないフリで乗り越えてきたと思ったんだけどなぁ。一気にいろいろなモノが砕かれた。
 
と言うわけで、Piaキャロだと思ってみるとひでぇ出来としか言い様がないし、Amazonのレビューですら完全に同意する他ないという事実。
いや、ホント、これシリーズモノで出す意味無いって。今までのシリーズが好きで買った人に後足で砂振り掛けまくっているし。
 
 
 
転じて、Piaキャロのことを考えずに評価をすると、まぁまぁな出来の作品と言えなくもない。
ベースは『つよきす』等に代表される、アニメ・漫画等からパロった台詞回しを多数折り込み、そのネタと対するツッコミの掛け合いで話を進めるタイプ。
掛け合い自体は結構面白いんですが、このテのゲームが陥る掛け合い以外の描写がお粗末という弱点がまぁ透けて見えること透けて見えること。
私の場合はほぼパロネタの原典が解るのでツッコミ入れつつ楽しませてもらったけど、ネタが解らない人にとっては辛いだろうなぁ。これ。
まぁ、パロディネタゲーとしては佳作。充分☆x3〜☆x4くらい(☆x3.2くらいかなぁ)の評価は出来るんだけど、繰り返しになるけどこれがPiaキャロシリーズだってことが最大の問題点。
しかし、何でこんな企画が通ったんだろうなぁ。素直にオリジナルシリーズでだすか、どうしてもPiaキャロだしたいならチェリッシュパイ2で良かった気が。