君が呼ぶ、メギドの丘で (Leaf)


世界の果てから来た少女と、根性なしの救世主
 
文明の進化により、人類の生活圏は劇的に拡大した。
だが、新たな大地を求めて旅立って者たちが見たのは『世界の果て』だった。
それは山々を超えて天を突き、南北に限りなく続く巨大な砂嵐の壁。
何者も寄せ付けず、誰もそこから戻った者はいない。
主人公・ベーグルは東の砂漠で行き倒れの少女を見つける。
彼女の名はリノン。
終末を刻む神の時計を止めるため、世界の果てからやって来たという。

とりあえず酷い出来でした。
エロゲでは初のフル3D-RPGってことで、致し方がないところは多々あったと思うけど、それにしたっていろいろ酷すぎる。
あまりに酷いところだらけで、何処に突っ込んでいいものやら。
全体的に言って、3D-RPG作るには経験値が足りなすぎ。
操作性はPS2初期のクソゲー並み。細かいところにも細かくないところにも気配りが足りなすぎでどうしたものやら。
移動距離が長すぎる、段差&壁にはいちいち引っかかる、視点が近すぎて主人公が一番手前に来ると主人公の顔のアップで画面が埋め尽くされる、緩い曲線のカーブがかかっている通路でも視点が自動調整されない、視点をぐりぐり回さないと移動もまともに出来ないのにジョイパッドには視点移動キーが割り振られていない、足りないマップで無理にプレイ時間を引き延ばしているので同じマップをひたすら右往左往させられる…etc..
…これは、シナリオがどうとか絵がどうとか以前の問題だと思うのですよ。
まぁ、AVGの初期もシステムは酷いモノが多くて、今のようなある程度の完成系を見るまで10年近い時間が必要だったのだからLeaf10年後を期待なのかも知れんが…ティルズシリーズなんかも、初期の3Dシステムは凄い(酷い)出来だったけど今のシステムはまともだからなぁ。
 
そんな感じで、環境面は最悪。素直にLeafのベータテスターになったか、御布施したってことで納得してください。納得するしかない。
 
シナリオ面は…まぁ、嫌われる主人公だって言うのはよく解る。
他の人間が進行させようとするにいちいち茶々を入れて引っ掻き回すわ、邪魔するわ、余計なお使いイベント発生させまくるわだし。
ライターさんの主人公節は『ねがぽじ』で解っていたので、他の人から不評の、主人公が茶々を入れることは気にならなかったんですが、お前のせいで2時間もマップ上をウロウロした挙げ句に最初の位置でイベント進行とか、プレイヤーのリアル時間すら浪費させるところがもう我慢の限界。
最後も最後で本気でソードマスターヤマトだしなぁ。
…アレは作中劇だから許される話だと思うのですよ。ラスボスに向かって万歳アタックで完了とか、本気でやったのはこの作品くらいじゃないか?
 
そんな感じで、シナリオも最悪。ラスト手前までは普通に面白かったけど、最後が最後過ぎて。