インフェクション(1)(2)(及川徹)


高校生・天宮晴輝の住む町は、ある日突然、人を襲う“保菌者”によって埋め尽くされてしまった…。
蠢く大量の“保菌者”から逃げ切れるのか!?
絶望的サバイバル、開幕!
変わり果てた人間が町を襲い、変わり果てた町が人を阻む!!
いつもの道を、命を懸けて駆け抜けろ!
 
友人達によって、学校の倉庫に閉じ込められてしまった高校生・天宮晴輝と、そこに居合わせた少女・磯波きらら。
ただのいたずらのはずが……、なぜか開かない扉。二人は三日に及ぶ苦闘の末、どうにか倉庫を脱出した。
ところが、外の世界は一変。人を襲う“保菌者”によって、町は埋め尽くされていた!!

第一巻はゾンビとウジ虫とパンチラ。第二巻は消防士マンセー
主人公たちというか、登場人物のことごとくが精神的超人過ぎて、ゾンビものサバイバルホラーを期待して買うと思いっきり空振りさせられます。まぁ、第一巻の間はかろうじてサバイバルホラーか。
第二巻になったら完全にヒーロー物になるし。
初期パンデミックを市一つの区域限定で完全に封殺するわ、通信・補給は空輸で普通に良好だわ、堀に囲まれた城跡に完全安全地帯を構築して、放置車両のバリケードと徹底した1vs1戦でジリジリ安全圏を広げているわ。
出てくる登場人物も、極限状態で避難しているのに仲間内で内ゲバするわけでもなく、むしろチームプレイでゾンビ相手に逆に数の優位で戦っていたりするし。
一応、ゾンビは「感染者=病人」の理屈なので治安部隊の投入ができないからジリジリ駆逐しているだけで、普通に銃器を投入したら呆気無く全滅できるだろこれ。なんか、この作品だとゾンビ増えないらしいし。(ゾンビに噛まれる→即死。ゾンビ化なし)
まぁ、第二巻までの状況だといきなり時間が1-2年進んでエピローグに入っても違和感ないくらい人類側が圧倒的なんで、次の巻ではゾンビ側にテコ入れ入るんだろうけど…
政府機能が万全&内ゲバなしで、どうやって化物側が勝てるんだろうなぁ。
 
なんか、世間の評判は悪いけど、わたしゃ好きよ? こういうの。
ぜひこのままゾンビ側を封殺する新しいゾンビものパターンを構築してほしい。