とくまつ(清涼院流水/徳間デュアル文庫)



双子の女子高校生フレアとクレアは、弓道部の仲間の夜霧咲の生命を護るため、年上のボーイフレンド―出有特馬、山本新悟とともに、夜霧邸内の弓道場で武装する。
待つこと24時間…。
ブジに夜霧咲を護り通せたと安墸した矢先、事件は始まる。
敷地面積1000坪の夜霧邸を護る1000人もの凄腕ボディガードが次々に殺害され、ついに敵の魔の手はフレアたちにも迫る―。
謎めいた敵の人数は?攻撃の方法は?大説家・清涼院流水が入魂の書き下ろしで贈る、掟破りの「館ミステリー」!
新たなショウが、今、幕を開ける。

掟を破りすぎ。
前作の「とくまでやる」が結構評判良かったので、以前、秋葉原の帰りか行きだかに時間潰しのために購入したのですが、たぶん一生忘れられません。
ミステリーと言いつつ、犯人は十傑集っていうくらいのルール無用っぷりに開いた口が塞がりませんでした。
つか、最後の10ページくらいで犯人と殺害方法がネタバレされているんですが、それこそ指ぱっちんで人間を真っ二つに出来るとか視線を合わせた相手を問答無用で殺せるに匹敵するくらい圧倒的で抵抗不能全然そんな複線張っていない方法です。
作者本人は娯楽作品として書いたのかもしれませんが、それなら↑の煽り文句はないでしょ流石に。
コンビニで売っている薬だって(一昔前は)「こういう症状に効果があります」って書けなかったのに。
(「効能」は書いてもいいけど、「これこれに効きます」って書くと効かなかったときに不当表示になるので駄目らしい。今はちょっと制限が緩くなった?)
とりあえず、古本屋にあったら買い取って燃やせ。