鋼鉄天使くるみ(1)〜(11) (介錯)

KZA2006-06-25


鋼鉄天使
科学と魔術によって作られた、絶対服従・絶対無敵のメイドロイド。
その壱号機であるくるみを覚醒させてしまった少年、神維仲人は様々な陰謀に巻き込まれるハメに!?

以前に読むのを途中退場しましたが、いつの間にか完結していたので一気に全巻読破。
わーつまんねぇ。
 
 
この人、原作者つけないとダメだ。
陸軍が決戦兵器として開発したメイドロイドが、ごたごたの挙げ句に主人公の言うことしか聞かなくなってしまうって言う導入部はまだ良いとして、それ以後がグダグダ。
行き当たりばったりで天下一武道会を開催したり、いきなり現代編になったり、ストーリーの軸が一定しないだけならまだしも、設定までころころコロコロと無駄に変えまくり。
 
多分、ストーリー作れないんだこの作者。
引き出しがないんだか引き出しがありすぎて一つのネタを使い終わる前に飽きちゃうのか知らんけど、ちゃんと起承転結を作ってくれと。
全巻通して起転転転転転転(完)って感じで、余りの置いてけぼりぶりにポカーンとするしかなかったりします。
好意的に考えれば、掲載誌がちょこちょこ変わったためとも取れるけど…それにしたってバックボーンが軟らかすぎだよなぁ。無脊椎漫画家?
 
ある意味、とても同人出身漫画家らしい人とも言えますな。
同人パロディ漫画は、キャラの性格付けとか設定付けはまさに原作がやってくれるので、作者自体はそこに一切触れることなくギャグのネタなどに注力できるのです。
問題は、この方法ではパロディ作家は誕生しても漫画家は誕生しないと言うところで。
市販のカレールーを使えばどれだけ美味しいカレーを作ることが出来る人でも、スパイスの段階から調合する経験を積まずに本格カレー専門店の厨房にはいることはできませんよね?
この人の場合もそんな感じで、バーモンドカレーでカレーを作る経験しか積まずに、カレー専門店の厨房に入ったクチです。
まぁ、この人の場合はスパイスの調合を勉強してオリジナルカレーを作るでもなく挫折して退職するわけでもなくスパイスを調合してバーモンドカレーを作ろうとしているってあたりが明後日の方向に凄いところではありますが。
 
この人のどの漫画でも、導入部が違うだけで展開が同じなのよ。
メイドロイド拾った→天下一武道会
学園で殺人事件が!?学園探偵団出撃だ!!→天下一武道会
自宅にいきなりUFOが落っこちてきた!?→天下一武道会
主人公はある日不思議な雰囲気を持つ少女と(略)→天下一武道会
 
……改めてリストアップしてみると、かなり凄いなこれ。
 
まぁ、どの角度から切ってもこうとしか言えない。
わーつまんねぇ。