Second Life“不”人気、7つの理由

なんか、Second LifeっていうMMO-RPGMixiというか、3DポリゴンHabitatというかな感じのソフトウェアが米国でブームだそうで。
それが近々日本でサービス開始するんで乗り遅れないように〜って、どこかの経済誌でネタになっているくらいに無理矢理持ち上げ巻が漂っているのでどんなもんかなぁと調べてみたら、表題の記事を発見。
曰く、↓


(1)始めるまでの手続きが面倒
(2)要求PCスペックが高い
(3)操作が難しすぎる
(4)何をしていいか分からない
(5)何をするにもお金がいる
(6)右も左も広告だらけ
(7)人気の場所はエロかギャンブル

……なるほど。確実に失敗するな。これは。
というか、誰か日本進出に対してツッコミ入れる人は居なかったのだろうか?

と言うわけで、何となく↑の7項目にツッコミ入れてみると、
(1)始めるまでの手続きが面倒
……Officeすら自力でインストールできなくて(しなくて)友人に無償奉仕or店のサービス使っている人多数の日本で、相性とか出している時点で却下だろ。
米国はスキル&費用効率偏重の風土があるので、パソコンを買った以上は有効利用しないとという意識が働いてPC持っている人はみなそれなりの知識を持っているけど、日本はみんなが持っているから何となく買うって人が大部分なんじゃないかなぁ。
そして、日本ではPC買ったは良いけど買った時点で満足して、禄に使おうとしないから、何かあるとすぐ人に頼る。
友人の労働は無償が当然なので、自力で資金と時間を投入して覚えるよりもそっちの方が効率的で、何より楽だから。
まぁ、最初っからオタ予備軍しか相手にしないMMOゲームならともかく、SecondLifeは一般市民にまで広げたいっていうんなら、もうちょっと考えないと。


(2)要求PCスペックが高い
一説によると、3GHz以上のCPU,256MB以上のVGAは必須という噂。(実際に確かめたワケじゃないけどナー)
………………終了。


(3)操作が難しすぎる
まぁ、これは大して問題じゃない。
↑の記事中でも上下左右キーでは移動は出来るって話だし。
機能の全ては使えなくても、必要に迫られれば自然と覚えるでしょ。
もっとも、日本語のチャートや資料がちゃんと揃っていることが大切だけど。


(4)何をしていいか分からない
これも大して問題じゃない。(1)の問題(起動するまで手間がかかりすぎ)が無ければ。
ほら。BBSの書き込みチャット、極端に言うとインターネット始めたばかりの時も「何をして良いか分からない」状態だったし。
そこから手探りでいろいろ試すのが楽しいんだろうし。
「なにもすることがない」のと「何をしていいか分からない」は全然違うのですよ。(SecondLifeはどっちなんだろうねぇ)


(5)何をするにもお金がいる
(1)と並ぶ、失敗を決定づけている理由。
「何をするにもお金がかかる」こと自体は、実は大して問題じゃない。
携帯電話も極端に言えば「何をするにもお金がかかる」ガジェットだけどパケホーダイが広まる前からみんなiモード使ってたし。
パケホーダイが広まったから今のケータイネットの隆盛があるのは事実だと思うけど、パケホーダイがない時代には無いなりのメール文化とかあったわけで。
基本的に、ユーザー側でコストに見合った使い方をするようになるので有料無料は大して問題にはならないと思う。
あまりにコストが高ければ別だけど。

個人的には、問題は有料無料という話よりも、料金の払い方だと思う。
日常でのクレジットカードの利用率すら超低空飛行。
携帯電話の代金支払いは仕方がないからクレジットカードで払うけど、他の支払いは全部振り込みで済ませたいって言うのが日本人の本音では?
これだけクレジットカードが社会に広まっていながら、これだけクレジットカード使うことに拒否感を持っている人が多いっていうのも何だかなぁとは思うけど…まぁ、クレジットカード≒カード破産,個人情報流出ってイメージが染みついちゃっているからねぇ。
現に、オンライン決済のシステム構築するときはクレジットカード支払いとは別にコンビニで現金から振り込みorプリペイドカード支払いが出来るようにしないと誰もお金払わないのが当然の日本のネット社会でこのシステムじゃどうにもならないだろ……(XboxLiveポイントは、Xboxの時代はクレジットカード購入だけだったためにポイント購入者/本体購入数の比率が10%行かなかったのが、Xbox360プリペイドカード作ったら70%越えたって事実もある)
 
お金の支払いにクレジットカードを使って当然(どころか、現金持ち歩いていると強盗リスクがつきまとう)米国と
お金の支払いはクレジット使わないのが当然(カード盗難&Pass流出するのが当然)の日本での料金徴収手段の隔離をどう解決するかだろうなぁ。
 
いや、たぶんなにも考えずに米国流をそのまま通そうとして大失敗すると思うけどね。


(6)右も左も広告だらけ
(7)人気の場所はエロかギャンブル
これに至っては何を今更としか言い様が。
そもそも、ネットというか、井戸端会議ってそういうものでしょ?
きちんと運営を続けていれば、そのうち淘汰されて落ち着くものだと思うけどな。


総括すると、米国で、クローズドなコミュニティ構築ゲームとして考えればこれでいいと思う。
反面、日本では大失敗決定でしょう。
以前に痛いニュースで記事になっていたときはキャラが萌える萌えないが討論になっていましたが、それ以前に、
・会話がしたいのならチャットやBBSが。
・新製品情報などを知りたければネットのホームページが。
・三次元的な形を見たければ実店舗に行けばいい。
で済む話だからなぁ。
米国ではむやみやたらと広い国土の為にブランドモノの実物を見るためには近くの大都市まで片道2日とかの現実があるので、ネット上で3Dポリゴンで情報収集できるのは広告的にも利点があるだろうけど、日本は狭い国土&発達した販売網のおかげで大した手間無く実物を確認できますから。
あとは九龍城跡のように、全てごった煮の世界観探検ゲームとしての価値が残るだけだと思うけど……やっぱり一般受けはしなさそうだよな。