嘘喰い(1)〜(3) (迫稔雄)


遊ぶ金欲しさに闇金に手を出し、取立てに追われる青年・梶くんの前に現れた謎の男・斑目貘。
自らギャンブラーと名乗り、借金返済を手伝うと豪語する貘は、闇カジノへと乗り込むが…!?

無自覚無計画に借金を重ね、やばいことになっている主人公の前に凄腕の○○が現れる…という、この手の王道ストーリー。
よく、『金と銀』『ライアーゲーム』と比較されてますが、それも仕方がないところかなぁ。ストーリーラインは共通だし。
 

そんなワケなので、上記のようなギャンブルヒーロー漫画が好きなら面白いかと。

あと、基本は頭脳戦なんですが、なんか途中経過がずいぶんと暴力的なのとずいぶん濃い作画がこの作品の独自色なのかなぁ。
全体的に見て、悪くはない。
展開も、勢いだけで突っ走っているところはあるけどギャンブル漫画理論なんてまじめに考えると穴だらけなんだから勢いで誤魔化すのは良いところ。
一勝負の流れも一発勝敗のモノばかりでだらだらと話が続かない(悪例:鷲頭麻雀)のも好印象。
ただ、掲載誌の性格故に仕方がないんだけど、さっと見てすぐ忘れられる漫画というか、面白いんだけど印象に残らんね。
掲載誌的にそういう「軽い」ものを求められているんだろうけど、雑誌で見るならいいけど単行本で見ると、ちとナンだ。