エアリセ(1)(2) (榎宮祐)


“愛されると死んでしまう”妖精(エアリセ)と
“生きる理由を捜し求める”少年のファンタジックラブストーリー
“愛されると死んでしまう”という妖精たちの存在が語り継がれている世界での物語。
ギャング王リックに両親を殺された少女は、瀕死の重傷を負って倒れているところをジェインという男性に助けられ、“うさぎ”と呼ばれて生活を共にすることになる。
しかし、自分に心を開いてくれた彼を、リックへの復讐を果たすのと引き換えに少女は失ってしまう。
愛されると死んでしまう故の苦悩を抱える少女は、時空を超えた宿命の旅へ出て、少年・ヒロキと出会い、
そして…。

色々惜しい作品。

表紙が表紙なので、読む前はロリプニ漫画だと思っていたけど、いざ中身を開いてみたらちゃんとファンタジーしていて意外。
ストーリーもありがちながら起承転結ちゃんとしているし、アクションとギャグのバランスも取れていて、普通に面白く(2)の最後まで読めました。
ただ、ねぇ。画が致命傷なんだよなぁ。

見て貰えば一目瞭然なんですが、=何やっているのかわからねぇ。
↑の方の画像や表紙と比べてみると解ると思うのですが、イラスト(表紙)としては及第点の画なんですが、漫画になるとダメダメ。
漫画の中の登場人物は動いているので、自然に前後のコマの繋がり方からキャラクターの動きを想定する読み方になると思うのですが、その導線の描き方が成っていないので、話が繋がっているように見えません。
アレだ。秒5コマくらいのパラパラアニメを見ている感じ。
同人畑出身の漫画家の人は驚くくらい同じ症状持ちだらけなんですけどね。イラストは綺麗に描けるけど、漫画としてみると驚くほど拙(つたな)い。
 

結局、毎日毎時間描き続けることで成長させるしかない技能だろうしねぇ。
(2)の終わり頃になるとだいぶマシになってきているので(3)にも期待。