ダンジョンクルセイダーズ2 (アトリエかぐや)


大陸の北方、極寒の地に位置する都市『グラキエスト』。
この地では現実と夢というものの境界が曖昧であり、人の夢が現実化するという魔法現象と、夢が結晶化した『魔氷石(まひょうせき)』の存在で知られていた。
この不思議を体感しようという観光客と、現象の解明と魔氷石目当ての魔法使いたちでグラキエストは賑わい、いつしか『夢見の都(ゆめみのみやこ)』と呼ばれるようになっていた。

そのグラキエストの中心にそそり立つ、都市の誕生よりも古くからある巨大な塔。
頂は晴れることのない厚い雲海の先にあり、見たものは誰もいない。夢魔が巣くい、ひとびとの夢を糧に、天に向かって果てしなく伸び続けると噂されるその塔は『レヴェリアの角(つの)』と呼ばれていた。
古代魔法文明の遺跡であるとされるこの塔には、数々の財宝が眠っているといわれている。そしてその頂きは、全ての夢が叶う約束の地『永劫の楽土』に通じている……とも。
その噂を聞きつけたごろつきや自称勇者の類が塔に侵入を試みるも、その中は悪夢が現実になったかのような、危険に満ちた迷宮となっていた。
 
『この塔を巡り諸国が争うことあらばそれを鎮めよ。そして、塔の果てにあるといわれる存在を見届けよ』
 
かつて国同士の争いを調停するために設立されながら、近年は大国の圧力により影響力を失い、存在すら忘れ去られた組織『天秤の守護者』。
その一員である、この物語の主人公アリオンは、組織より示されたこの命に従い、単身グラキエストの地に足を踏み入れた。
 
時を同じくして、『レヴェリアの角』の頂を目指す者たちが、諸国よりこのグラキエストに集いつつあった。
ある者は『永劫の楽土』の力を手に入れるため、またある者はその力を封印するために――
各々の思惑を胸に秘め、アリオンとヒロインたちの冒険が始まる。

メギドがあまりにもゲームとしてアレだったので、残る年末の雄であるこっちに手を出してみました。
システムはエロゲで『世界樹の迷宮で説明が終わってしまうくらいアレ。
3D…というか、ウィザードリィシステムの迷宮を一升一升埋めていく作業が面白かったり眠かったり。
 
シナリオは…まぁ、基本は抜きゲメーカーのかぐやだし…と言ったところ。
もうちょっと大仰にテキスト割いても良かったよなぁという点が多々ありますが、ゲーム部分とのバランスを考えるとこんなものかなぁ。
 
全体的には良くできたエロゲRPGただしこのメーカーにしては珍しくエロ薄。