ヘヴィーオブジェクト (1)〜(3) (鎌池和馬) 漫画版 (犬江しんすけ)



人々が望んでも、戦争がなくならない未来。
繰り返される殺戮の中、既存の兵器では歯が立たない超巨大兵器『オブジェクト』がある世界。
主人公クウェンサーは一念発起し、自ら戦場の整備基地に赴く。
そして彼は、そこでオブジェクトのパイロットとして生きる少女に出会い、ある作戦以降、腐れ縁のヘイヴィアとともに生身でオブジェクトと戦う日々が幕を開ける。

ゲーム小説というか…完全にアクションゲームのラスボス戦を小説化したような感覚。
小説一冊の中に3エピソードが入っているので展開も早く、サクサク進むのがやたらと気分がよい。
そのぶん、SF戦記物としてみると道理に合わない事だらけだけどな!!
そこにツッコミを入れるのは「狸マリオは空を飛べるのになんで穴に落ちると死ぬの?」と文句言うようなものだから気にしない方向で。
 
漫画版は小説1巻の最初のエピソードが終了するまでを1冊に纏めてありますが、コレを読んでから小説版に移行した方が良いくらいにうまい紹介マンガになっています。
『とある科学の〜』のようにスピンオフなのに本編に喰い付くほどの物ではないですがね。
しかし、この(小説版の)作者、漫画化は良い縁ばかり引くなぁ。漫画と相性の良い原作とはいえ。