荒野の蒸気娘(新装版)(1)(2)(あさりよしとお)


あさりよしとおの描く伝説的要脳内補完コミック!
 
無敵の美少女ロボ、アンとアリスが旅に出たり、魔法少女になったり、修羅場で目覚めたり、身体を探られたりしちゃう物語が装い新たにB6新装版となって上下巻同時発売にて登場。
 
カバーはもちろん描き下ろし。
 
しかも上下巻を並べると一枚のイラストになるのだ!!

ああ、あさりよしとおだなぁ…としか。
ワッハマンもそうだったけど、ギャグ主体なのに底に流れている設定はシリアスというか、微妙にテンプレに入らない話の流れが大好きです。
ただ、ワッハマンも最後の2冊が一番面白かったんだけど、そこに辿り着く前に打ち切られたっぽいのが残念。

インフェクション(1)(2)(及川徹)


高校生・天宮晴輝の住む町は、ある日突然、人を襲う“保菌者”によって埋め尽くされてしまった…。
蠢く大量の“保菌者”から逃げ切れるのか!?
絶望的サバイバル、開幕!
変わり果てた人間が町を襲い、変わり果てた町が人を阻む!!
いつもの道を、命を懸けて駆け抜けろ!
 
友人達によって、学校の倉庫に閉じ込められてしまった高校生・天宮晴輝と、そこに居合わせた少女・磯波きらら。
ただのいたずらのはずが……、なぜか開かない扉。二人は三日に及ぶ苦闘の末、どうにか倉庫を脱出した。
ところが、外の世界は一変。人を襲う“保菌者”によって、町は埋め尽くされていた!!

第一巻はゾンビとウジ虫とパンチラ。第二巻は消防士マンセー
主人公たちというか、登場人物のことごとくが精神的超人過ぎて、ゾンビものサバイバルホラーを期待して買うと思いっきり空振りさせられます。まぁ、第一巻の間はかろうじてサバイバルホラーか。
第二巻になったら完全にヒーロー物になるし。
初期パンデミックを市一つの区域限定で完全に封殺するわ、通信・補給は空輸で普通に良好だわ、堀に囲まれた城跡に完全安全地帯を構築して、放置車両のバリケードと徹底した1vs1戦でジリジリ安全圏を広げているわ。
出てくる登場人物も、極限状態で避難しているのに仲間内で内ゲバするわけでもなく、むしろチームプレイでゾンビ相手に逆に数の優位で戦っていたりするし。
一応、ゾンビは「感染者=病人」の理屈なので治安部隊の投入ができないからジリジリ駆逐しているだけで、普通に銃器を投入したら呆気無く全滅できるだろこれ。なんか、この作品だとゾンビ増えないらしいし。(ゾンビに噛まれる→即死。ゾンビ化なし)
まぁ、第二巻までの状況だといきなり時間が1-2年進んでエピローグに入っても違和感ないくらい人類側が圧倒的なんで、次の巻ではゾンビ側にテコ入れ入るんだろうけど…
政府機能が万全&内ゲバなしで、どうやって化物側が勝てるんだろうなぁ。
 
なんか、世間の評判は悪いけど、わたしゃ好きよ? こういうの。
ぜひこのままゾンビ側を封殺する新しいゾンビものパターンを構築してほしい。

久住くん、空気読めてますか?(1)(もすこ)


すれちがっても、交わらなくても、片想いって面白い。
 
学校一のモテモテ女子高生・佐倉えりか。
クラスでは「高嶺の花」として扱われ、羨望のまなざしを受ける彼女だが、最近は空気を読まない地味男子・久住くんが気になる様子で…。
決して交わることのない二人が恋に落ちたとき、片想いはギャグへと変わるっ!
胸キュン必至の新感覚・非接触ショートラブコメ第1巻!

えりかチャンカワイイヤッター!!
『となりの関くん』のように、クラスメイトの久住くんの行動が気になって仕方がないヒロインの行動を更に横から眺めることでニヨニヨする漫画です。
この破壊力は凄いでぇ…
 
読む前はてっきり、空気読まないマイペース行動 or 毒舌の久住くんにヒロインが突っ込む形式の漫画だと思っていたので、そういう意味でも意表を突かれました。
というか、久住くん、普通に空気読んでるじゃん。タイトル詐欺だろ。
読み切りの時の連載タイトルの『久住くんのことが気になって仕方がない』のほうが良かったんじゃね? と思いもしたんだけど…
多分モロ被りするからそっちのタイトル使えなかったんだろうなぁと。

愛しの桜さん (1)(おりはらさちこ)


ダンナのことが大好きすぎて、やることなすこと空回り……
超ど天然新妻・桜さんから目が離せない!!
アメーバ公式トップブロガーの著者が描く、ドタバタラブ?コメディ!!
ブサかわエロ猫・カオルさんにも注目★

で、こっちはこっちで表紙買いしていたり。読み始めてから『恋するヤンキーガール』のひとと同じ人って気がついたり。
 
ヤンキーガールの方はなぜか解らないけど面白くなかったので、この作者さんのノリと合わないのかなぁと思いつつ読んでみると、こっちはフツーに面白い。
あたり4コマ漫画って言う程でもないんだけど、50%ポイント還元セールのタイミングで続刊購入しても良いなぁというレベル?
しかし、作者のノリの問題でもなければ、ヤンキーガールの何が悪いのか…

恋するヤンキーガール(1)(おりはらさちこ)


小心者の少年・ナギが、不良女子・アヤメに呼び出され――
「ちょっと付き合えや」「は…はひ…」しかし実はこれ、愛の告白だった!
本当のことが言えず、流されるまま付き合う事になったナギ。しかし彼女のことを知るにつれ…?
勘違いから始まる純粋中学生のラブコメディ4コマ!

表紙買い。
ヤンデレ彼女みたいなヤンキー×一般人のラブコメを期待して買ったんですが…なんか微妙。
要素を抜き出してみるとそれなりに面白くなりそうなところは多いんだけど、一本の漫画作品にしてみると…なんか微妙。
どこがツマラナイとか悪いとか具体的に言えないけど、読み終わったあとの評価は「なんか微妙」としか言いようが。
キャラとか構成とかセリフ回しとかが悪いってわけでもないんだろうけどねぇ。普通に4コマ漫画ってこのレベルだし。
ノれないというかなんというか…

女騎士さん、ジャスコ行こうよ(コミック) (1)(2)(888)


とあるど田舎の町に住む普通の高校生・瀬田麟一郎は、夜の田んぼで行き倒れた姫と女騎士を発見!?
二人は異世界から命からがら逃げてきたというのですが……。
女騎士【クッコロ】系田舎日常コメディ、スタート

小説版の発売前に、えっ、ジャスコってもうないの!? ラノベ「女騎士さん、ジャスコ行こうよ」が話題にあたりでプチ話題になっていたので存在自体は知っていたのですが、今回コミック版で読むのが初めてです。
いやね、読む前は小説家になろうでよく見る、「異世界から召喚!」→「日本食を喰らえ!」→「オタク文化もいいぞ!!」的なテンプレだと思っていたんですよ。うん。
蓋を開けてみたら、ファンタジー世界はすっかり日本から文化侵略完了済みで、フレッツ光は開通しているわアマゾンプライムは対応しているわでファンタジー側があっさり日本の生活に適応しているのが、こうなんていうかなら異世界設定いらんだろ…とドン引きするレベルでシラケましたわ。
姫様が追われた理由が、アマゾンで買い物し過ぎで支払いができなくなったから増税したら反乱されたっていうのも、こう、なんというか小学生の黒歴史ノートかよ感がすごくて…。どこに共感しろっていうんだよ!!
最序盤から、こういったシラケる設定ばかり全面に押し出されてきて、もはやせっかく買ったんだからという義務感だけでページを捲るはめに。
姫さまの日本情報はインターネットのみなので、その情報と転移先(ど田舎)とのギャップを楽しむ漫画なのかなぁと思いつつ読み進めていくと、1巻最後のほうでジャスコが(やっと)登場するのですが…

ジャスコ関係者の皆様へ:この店はこのあと悪事に加担するため、『本物のジャスコではない(ジャスコっぽい大規模お買物施設)』という設定になりました。ご了承ください。

ならタイトルにジャスコって使うんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

丼なモンダイ! (1)(2)(吉開寛二)



農林水産省の落ちこぼれ役人、米野国崇は新設部署「米消費向上対策センター」へ配置換えとなる。同センターの設立主旨は「日本の食料自給率を上げるべく、国民にもっと米を食べてもらう」こと。だが、その仕事内容といえば、「丼ぶり一丁」という名の食堂を運営するという、非常に分かりやすい左遷部署であった。
一度でも赤字の年があれば、すぐ閉店という条件の下、かつて料理人を目指していた国崇は、新人の及川栞と一応キャリア官僚である菅宮秀一と共に、日々、美味しい丼作りに精を出す。やがてそれは大きな丼ブームを巻き起こし、日本の米余り問題の解決へと繋がっていくのだった。

なんか、こっち来てから読むものにハズレ率がやたら多い気がして、ど鉄板であろうコレで箸休めを試みる。
…これ、原作者が『本日のバーガー』の人と同じなんですよね。
つまり、読む前から落ちがだいたいわかるという。
 
まぁ、なんで役人が丼食堂で料理人やってんだ? というところをスルーすれば普通に時間つぶしにはなる程度には面白いです。
というか、この手の漫画は如何に拒否反応出さずに広く浅く読めることが最重要だと思うので、そういう意味では良い出来といえるかも。