キミとボクとエデンの林檎 (ALMA) クリア


剣道と料理が趣味で、苦労性な主人公『鏑木琉星』は、冬の日の放課後の帰り道、突然黒塗りの車に押し込められ、「誰もが双子と見間違える程にそっくり」な従姉妹『鏑木琉奈』と3年ぶりに再会する。
 
琉奈は資産家の鏑木本家の跡取り娘で、日本でも有数のお嬢様学校、『白妙女子学園』に通い、その中でも芸能部といわれる女優や歌手を志す美しく才能豊かな生徒を集めた特別クラスの主席。
舞台では男役を担当する女子学園の王子様となっていた。
 
琉星は、ある事情により舞台に立つと声が出なくなってしまった琉奈の身代わりを頼まれ、女装し全寮制の女子学園に通うことになってしまう。
 
禁断の園の中、琉星と少女達の間に実っていく秘密と誤解と恋ゴコロの果実。

公式
紹介
女装モノと聞いて
なんか、女装モノばっかりプレイしている気がしてきてたけど、『花と乙女に祝福を』が2009/06/22って事は、2年くらいは間空いていたのか(?)
 
で、地震のためALMA遺作となってしまった今作品ですが、正直、女装モノとしてどうよ? という感想。
基本、女装モノでの面白みの定番としては、
1.なぜ女装をする羽目になったのか&初女装時のorz
2.女装がバレるとヤバいので地味に学生生活するはずが、坂道を転がり落ちていくようにどんどんと有名人化していく顛末
3.女装バレ時のカタルシス
辺りを期待してみんな買うんじゃないかなぁと思っていた次第ですが、この作品は1〜3がみんなおざなりなんだよなぁ。
 
1.なんて、開始10クリックで拉致られましたしかないし、女装に対する葛藤もないし。
2.に至っては、最初から学園の有名人なので現状維持するだけ。
と言うか、学生生活の描写自体がほぼスルーとか…。
3.もなぁ。なんて言うか…
ぶっちゃけて、淡々という単語でシナリオの中身がほぼ表現できる出来。
ボリューム自体も10時間かからないで5人オールクリアできるくらいで、昨今のノベルゲームからするとだいぶ少なく感じてしまいますし、すっげぇ量産品臭さを感じてしまいます。
 
ライターは、もうちょっとこのテのゲームのお約束を勉強してから出直してくるべきだったのではないかなぁ。